椅子選びの基準はさまざまです。機能、価格、耐久性、デザイン、そしてもちろん座り心地。
椅子の果たすべき役割、求められる要素についてクオリでは、大学の研究機関などと共同で分析、解析、評価を重ね、解析データに基づいた製品開発をしています。
各部のデザインや素材が持つ特性、人が動いたときの力の方向や圧力など多方面からの臨床データを集め、“なんとなく心地いい”の、“なんとなく”という感覚にまで掘り下げて研究をしています。
長く愛される椅子には、必ず根拠があると確信しているからです。
研究者
北海道大学大学院 保険科学研究院
生活機能学分野教授
八田 達夫 氏
1976年北海道大学教育学部卒業。博士(医学)。作業療法士の資格を得て、1986年北海道大学医療技術短期大学部勤務。西村重男氏とともに脳性まひ者の車いす開発研究に従事。広島大学教授(医学部保健学科)を経て、2008年北海道大学大学院保健科学研究院生活機能学分野教授。
最近は文科省科学研究費補助金に基づき、生理人類学の視点から西村重男氏とともにアクティブ・バランス・シーティングの研究を行い、カナダ、オランダの関連学会で発表している。
研究者
北海道立心身障害者総合相談所
リハビリテーション・エンジニア
西村 重男 氏
北海道大学受託研究研究員、独立行政法人国立病院機構八雲病院非常勤講師を兼務、青年期の重度脳性まひ、筋ジストロフィーなどのシーティングにかかわり、2002年横浜車いすシーティング国際セミナーにてABS理論(アクティブ・バランス・シーティング)を提唱。ABS理論から様々な車いす開発に参加している。1993年脳性まひ者の方を対象とした手・足駆動車いす、1999年シーティング・バギー開発で日本リハ工学協会主催福祉機器コンテストにて優秀賞を受賞。
効率よく体圧分散しているのが分かります。
Stenoに着座して、背もたれをリクライニングした際の画像になります。
●向かって左画像上が背、下が座
●向かって右画像が圧力方向
被験者:身長-169cm/体重-58kg